携帯ゆえ簡易。

龍三

粗筋
索莫として秋風寒し

感想
老醜。

バードマン

粗筋
ヒーローとして銀幕を翔け人々の心を鷲掴みにした日は早や遠く。落ち目の役者はブロードウェイで再起を図るも世間の目に批評家、姦しい演者から強迫症にまで追われる始末。ショーの成否や如何に。

感想
情報の嵐。ハイコンテクストの濁流。
画面に目を遣れば制作の腐心が滲み出る長回しの縷々転々。カットの一切入らない緊張感をショー劇場のせせこましい舞台裏の移動をはさみ適度に息抜き。但し人の流れ物の配置視点の回しに目は離せない。耳を立てれば作中一貫して続くドラムの連奏。心の、場面の高まりに呼応して激しさを増すそれは夜祭の和太鼓の如く肌を撃ち心臓を揺らす。
破天荒な形式にしがみつきながら内容に足を進めれば、正気と狂気、栄光と挫折、親子の確執、芸術と娯楽など複数テーマが矢継ぎ早に投げつけられる。順序よい解決なんざ糞喰らえとばかり最終盤へと雪崩れ込む。
作品の力に撃ち震える119分。

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