【翻訳】GP会場で他人のカードをパクる方法
2013年5月21日 趣味 コメント (9)タイトルは激烈なものにした方がアクセスが伸びるって偉い人が言ってた!
註1:ざっくり意訳なので細かいところの不備は勘弁。
註2:orihataさんのために一晩で仕上げました(大嘘)
~~~~~~~
http://www.starcitygames.com/article/26169_Theft-The-Game-Has-Changed.html
Theft: The Game Has Changed(元ネタは恐らくDaft Pankの曲名から。トロンレガシーという洋画で使われた)
http://www.youtube.com/watch?v=DmKDVvIEhBY
タイトルから分かる通り、この記事はウチのコミュニティーで起きている盗難事件についてのものだ。しかしながら単に自分の身を守ることだけでなく、このトピックに触れることでmtg全体のコミュニティーが将来盗難とその犯人に対する対策を講じることの手助けになればと願うばかりである。
私(筆者)は軍や政府の仕事をする中で、犯罪や違法行為について調べてきた。イラクの反対分子たちが表では善良なふりをしておきながら、裏では色々画策することを学んできた。これと同じことがmtgコミュニティーでもみられる。
このような盗難が起きてしまうのはコミュニティーの環境がそのようなことを起こすのを許してしまうからである。しかしながら我々が悪いという訳ではない。矛盾した言い方に聞こえるだろうが、これから説明していく。
最初に。何故起きるのか。
mtgのカードは高い。しかもその市場は未だに拡大している。先のGPシャーロットの来場者新記録が記憶に新しい。よってmtgの2次市場(シングル市場)も拡大している。このことが、シングルを扱う店舗や、mtgのシングル取引を仕事にする個人の数を増加させている次第である。
私のように90年代からmtgをやっている人なら、「mtgといういわばゲームのツールに過ぎないものを他の投資と同じく投資対象として本気になる」ことを考えたことがあるだろう。mtgを始めた時期にブラックロータスが300ドルだと聞いて驚いたことがある(状態ミントのベータロータスは30ドルに過ぎなかった)。この馬鹿げた値段付けはトレーディングカードゲームの当然の性質ともいえるし、このカードゲーム市場が成長したことの証ともいえる。
今やブラックロータスは6000ドルを超えるカードとなった。しかしここで考えて欲しい。 シリアルナンバーもバーコードもないたかが2.5インチ×3.5インチの紙切れにこの価値があるのだ。シリアルナンバーもバーコードもない訳だから、所有権は「現実所有」者にしかない。『現実の占有は九分の勝ち目 《預かり物はわが物》 』という諺にもある通りだ。
これが何を意味するか?
カードの所有権があっという間に移ってしまうということだ。そして一旦他人の元に移ってしまった場合は、その所有権を主張しても勝ち目はほぼないだろう。何故ならカード毎にシリアルナンバーがないため、同じカードが世界で何千枚と出回っているのだから。仮令犯人が分かったとしても、なくしてしまった可哀そうな人、で終わるのオチだ。
このことが盗難事件が発生することになってしまった要因である。mtgというコレクションゲームは益々価値のあるものとなり、大きな大会では我々はそのコレクションを持参していく。もう一度考えてみて欲しい。 我々は数千ドルの価値のあるコレクションを、何ら所有権を主張できるシリアルナンバーがついていることなく、盗まれやすいバッグなどに入れているのだ。そしてそれらはその道の人なら価値を理解できる品物なのだ。
同じことがダイアモンドの品評会でも起きる。大きなダイアモンドはレーザーでシリアルナンバーが入れられているが、小さいものには全て入れることは出来ない。そのため窃盗団は、そのような品評会に行き、他人との商談で夢中で自分の荷物に注意を払っていないカモからダイアをくすねるのだ。
そんな価値あるものを持ってきながら防犯意識に欠けるのは滑稽に見えるだろう。しかし我々はどうなのか?
mtgプレイヤーが大きなイベントに行く際、回りには友人のプレイヤーが居る。そこでリラックスし、日常の雑務を忘れて心置きなくゲームに没頭することができる。
mtgの会場で煽られることもあるが、それによって同時に所属感を得られる場所でもある。我々は煽り煽られ(註:超意訳)それによって童心に帰っている。心のガードを下げることの出来る環境なのだ。我々は回りのプレイヤーを、他の知人ほどには良く知らないが、同じカードゲームをやる仲間として知らず知らず信用している。同じカードゲームをやる仲間、コミュニティーの一員として、盗難なぞを心配することなくゲームをプレイ出来ると信じてしまっている。
しかし状況は変わった。もう我々のカードは、ガムや野球カードのような玩具の域を超えてしまった。それらを我々は注意を払うことなく鞄に入れている。今のところまだまだこのカードゲームは犯罪組織たちが資金源として目を付けるほどには大きなものではない。しかしもし、そのような犯罪者の思考をするmtgプレイヤーが現れたら…?
個体認識が出来ない価値あるものを鞄に入れていることを彼らも当然知っている。そしてmtgコミュニティーは未だ盗難が発生してしまうことを許してしまうような甘い状況にある。そのような中で、犯人を見つけることは困難を極める。そしてもう一つの問題として、我々は会場でトーナメントに参加している。十分な空間のないすし詰めの会場で、自分の荷物を視覚で確認することは出来ない。そして勝つためにボードを注視し、ゲーム進行を考えている最中に、荷物のことにも十分な注意を向けることは不可能だ。
もう一度ダイアモンドの品評会を考えてみて欲しい。家や車が買える品物を、1時間も何時間もずっと注意を払わずにほったらかしにする状態で、何故盗まれないと考えるのだろうか?以後の項目でさまざまなタイプの盗難の類型を見、その後それらへの対抗手段について考えていく。
Different Types of Theft
①デッキボックスの盗難
これは一番程度の低い盗難ではある。置き忘れたデッキボックスを取るというものだ。こういう盗難はデッキを置き忘れないか目星をつけて今か今かと待つ類のもではないから、計画性もないし、それ故に余り注意を払うものでもない。
対抗策:デッキ忘れんな。まあ間違いは起きてしまうけれども。もし置き忘れてあるデッキボックスを見かけた際は、ジャッジを読んで持ち主を確認して貰うのが良い。
②鞄の盗難
ここからは「ものの弾みか計画的犯行か」のグレーラインの話題になる。デッキボックスの盗難はまだ「ジャッジステーションに預けにいく途中だった」と言い訳が立つが、他人の鞄を持つというのはそういう言い訳は立たない。少なくとも何らかの悪意がある。そしてこれらの鞄の盗難は概してその持ち主の目と鼻の先で行われることが多い。ゲームに気が取られている人の後ろからそっと鞄を引き寄せ、奪い去っていく。
これらの鞄泥棒は、特定の人物をターゲットにするのではなく、一番盗みやすい人から盗むことが多い。しかしより悪質な者も居る。トレードテーブルに行き、プレイヤーのコレクション具合を探り、金持ちのプレイヤーをターゲットにすると、そのプレイヤーを彼らは注意深く観察し、どのタイミングで鞄を盗めるかを虎視眈々とうかがっているのだ。トレードテーブルでトレード商談に躍起になっているあなたは、さっきから同じ人が近くに居ることに気づきもしない。
Jonasというプレイヤーがトイレで小用を足している時に鞄を盗まれる事件があった。その犯人は何とmtgのことを何も知らず、指示されてJonasの持ち物を盗むよう最初から狙っていたのだった。その実行犯は捕まった。しかし指示した者は未だ捕まっていない。キューブプレイヤーには特に注意して貰いたい。キューブの所有者は自分のコレクションを回りに見せびらかしているとさえいえるのだから(註:けっこうはしょったけど、要はキューブは高額レアを多数使っていて、それを回りに見せている、という意味で取った)。
対抗策:最初に。イベントには必要最低限のものを持って来るか、または何千ドルもの資産を失うリスクを意識した上で臨んでほしい。SCGは全力を尽くしているが、それでも100%ではない。先に上げたJonasもSCGの大会でトイレでカードを奪われたのだ。PTQに出るだけなら、スタンダードのデッキを持っていくだけで済むはずだ。仮にそれでスタンのデッキを盗まれるのは悲しいが、コレクション全てを盗まれるよりは遥かに損害は少ない。もしあなたが高額カードをトレードするつもりなら、鞄を体にロックする機能を備えたものすることを勧める。持ち運ぶものの価値の応じた対応をしてほしい。
③重大な盗難犯罪について
これは先のjonasのトイレ泥棒や、キューブプレイヤーへの窃盗などを含む。ものの弾みの犯行ではなく、入念に計画されたものであり、その実行者は複数名で、ギャング団のように構成員が一人捕まっても他の全員の構成員がばれることのない組織形態を取っていることが多い。
Kassisというプレイヤーはニュージャージーでの大会に出るため、大会の参加のため先ず車を駐車し、受付をしてきた。帰ってくるとリアウインドーが割られ、そこからトランクに入っていた8万ドル相当のカードのコレクションが奪われていた。奪われたのはKassisのカードのみで、同乗者のコレクションには手はつけられていなかった。ここからだけでも如何に犯人/犯罪者集団が事前に調査し、犯行に臨んだかが分かる。「車に積んでき過ぎだろ!」という指摘もあるかもしれないが、Kassisはこの日大口のトレード商談のためにカードを持ってきたのであり、彼に落ち度はなかった。犯人たちは彼の事情を知っており、また防犯アラームがリアウィンドーを割れば鳴らないことも熟知していた。
これは特別な例だろうか?GP会場ではJustinはキューブセットを盗まれたし、KennyはトランクからカードやPCを奪われた。その際トランクはこじ開けられた痕跡が残らないような処置が施されていた(註:トランクは閉じ込められることを防止するために内側から開く仕掛けがある。そこに板か何か突っ込んで開けた感じ。そうすると警報とか鳴らないんだって。こんなこと書いていいのか?)。これは断じてものの弾みではない。計画された犯行だ。
対抗策:これに対抗するのは難しい。向こうはこちらがどんな対抗策を講じるかを知った上で犯行に及んでくるからだ。しかしこれらの犯行は段階を踏んで行われるものだ。そのため、その段階に応じてこちらのある程度の策を講じれる。犯行が行われる以前に取れる策もある。
ターゲットになるな。
「俺っちヴィンテージのレアセットも持っててぇ~、スタンダードのフルフォイルセットも持ってるんすよwwwあ、勿論韓国語と日本語のもwwww」と行く先々でコレクションを披露していると、嫌でも目につく。そうした行為自体が、窃盗者たちの注意を引き、ターゲットになることにつながるのだ。必要最低限のものを持ち歩けば、仮に自宅には高額カードが眠っていても、彼らの目を惹くことはなくなる。
デカい大会でキューブセットや高額レアのトレードをしに来る人へ。あなたはターゲットだ。 ターゲットになるのだ。残念ながら、もうそのような事態になりつつある。彼らは今まで説明してきたように様々な手で盗みに来る。バッグを奪ったり、トランクをこじ開けたりしてくる。車にカードを積んだからと言って安心できる時代ではもはやない。
Kassisのような莫大な価値のカードを持って移動する際に一つアドバイスがある。カバンにGPS端末を仕込んでおけば、万一盗まれた時でも対処が出来る。このような機器は安いものではない。しかしやっておくに越したことはないだろう。あなたが盗まれるかもしれない莫大な資産を全て失うよりは、遥かに安い買い物なのだから。
(註:後はコメよろ!的な締め括りなので略)
註1:ざっくり意訳なので細かいところの不備は勘弁。
註2:orihataさんのために一晩で仕上げました(大嘘)
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http://www.starcitygames.com/article/26169_Theft-The-Game-Has-Changed.html
Theft: The Game Has Changed(元ネタは恐らくDaft Pankの曲名から。トロンレガシーという洋画で使われた)
http://www.youtube.com/watch?v=DmKDVvIEhBY
タイトルから分かる通り、この記事はウチのコミュニティーで起きている盗難事件についてのものだ。しかしながら単に自分の身を守ることだけでなく、このトピックに触れることでmtg全体のコミュニティーが将来盗難とその犯人に対する対策を講じることの手助けになればと願うばかりである。
私(筆者)は軍や政府の仕事をする中で、犯罪や違法行為について調べてきた。イラクの反対分子たちが表では善良なふりをしておきながら、裏では色々画策することを学んできた。これと同じことがmtgコミュニティーでもみられる。
このような盗難が起きてしまうのはコミュニティーの環境がそのようなことを起こすのを許してしまうからである。しかしながら我々が悪いという訳ではない。矛盾した言い方に聞こえるだろうが、これから説明していく。
最初に。何故起きるのか。
mtgのカードは高い。しかもその市場は未だに拡大している。先のGPシャーロットの来場者新記録が記憶に新しい。よってmtgの2次市場(シングル市場)も拡大している。このことが、シングルを扱う店舗や、mtgのシングル取引を仕事にする個人の数を増加させている次第である。
私のように90年代からmtgをやっている人なら、「mtgといういわばゲームのツールに過ぎないものを他の投資と同じく投資対象として本気になる」ことを考えたことがあるだろう。mtgを始めた時期にブラックロータスが300ドルだと聞いて驚いたことがある(状態ミントのベータロータスは30ドルに過ぎなかった)。この馬鹿げた値段付けはトレーディングカードゲームの当然の性質ともいえるし、このカードゲーム市場が成長したことの証ともいえる。
今やブラックロータスは6000ドルを超えるカードとなった。しかしここで考えて欲しい。 シリアルナンバーもバーコードもないたかが2.5インチ×3.5インチの紙切れにこの価値があるのだ。シリアルナンバーもバーコードもない訳だから、所有権は「現実所有」者にしかない。『現実の占有は九分の勝ち目 《預かり物はわが物》 』という諺にもある通りだ。
これが何を意味するか?
カードの所有権があっという間に移ってしまうということだ。そして一旦他人の元に移ってしまった場合は、その所有権を主張しても勝ち目はほぼないだろう。何故ならカード毎にシリアルナンバーがないため、同じカードが世界で何千枚と出回っているのだから。仮令犯人が分かったとしても、なくしてしまった可哀そうな人、で終わるのオチだ。
このことが盗難事件が発生することになってしまった要因である。mtgというコレクションゲームは益々価値のあるものとなり、大きな大会では我々はそのコレクションを持参していく。もう一度考えてみて欲しい。 我々は数千ドルの価値のあるコレクションを、何ら所有権を主張できるシリアルナンバーがついていることなく、盗まれやすいバッグなどに入れているのだ。そしてそれらはその道の人なら価値を理解できる品物なのだ。
同じことがダイアモンドの品評会でも起きる。大きなダイアモンドはレーザーでシリアルナンバーが入れられているが、小さいものには全て入れることは出来ない。そのため窃盗団は、そのような品評会に行き、他人との商談で夢中で自分の荷物に注意を払っていないカモからダイアをくすねるのだ。
そんな価値あるものを持ってきながら防犯意識に欠けるのは滑稽に見えるだろう。しかし我々はどうなのか?
mtgプレイヤーが大きなイベントに行く際、回りには友人のプレイヤーが居る。そこでリラックスし、日常の雑務を忘れて心置きなくゲームに没頭することができる。
mtgの会場で煽られることもあるが、それによって同時に所属感を得られる場所でもある。我々は煽り煽られ(註:超意訳)それによって童心に帰っている。心のガードを下げることの出来る環境なのだ。我々は回りのプレイヤーを、他の知人ほどには良く知らないが、同じカードゲームをやる仲間として知らず知らず信用している。同じカードゲームをやる仲間、コミュニティーの一員として、盗難なぞを心配することなくゲームをプレイ出来ると信じてしまっている。
しかし状況は変わった。もう我々のカードは、ガムや野球カードのような玩具の域を超えてしまった。それらを我々は注意を払うことなく鞄に入れている。今のところまだまだこのカードゲームは犯罪組織たちが資金源として目を付けるほどには大きなものではない。しかしもし、そのような犯罪者の思考をするmtgプレイヤーが現れたら…?
個体認識が出来ない価値あるものを鞄に入れていることを彼らも当然知っている。そしてmtgコミュニティーは未だ盗難が発生してしまうことを許してしまうような甘い状況にある。そのような中で、犯人を見つけることは困難を極める。そしてもう一つの問題として、我々は会場でトーナメントに参加している。十分な空間のないすし詰めの会場で、自分の荷物を視覚で確認することは出来ない。そして勝つためにボードを注視し、ゲーム進行を考えている最中に、荷物のことにも十分な注意を向けることは不可能だ。
もう一度ダイアモンドの品評会を考えてみて欲しい。家や車が買える品物を、1時間も何時間もずっと注意を払わずにほったらかしにする状態で、何故盗まれないと考えるのだろうか?以後の項目でさまざまなタイプの盗難の類型を見、その後それらへの対抗手段について考えていく。
Different Types of Theft
①デッキボックスの盗難
これは一番程度の低い盗難ではある。置き忘れたデッキボックスを取るというものだ。こういう盗難はデッキを置き忘れないか目星をつけて今か今かと待つ類のもではないから、計画性もないし、それ故に余り注意を払うものでもない。
対抗策:デッキ忘れんな。まあ間違いは起きてしまうけれども。もし置き忘れてあるデッキボックスを見かけた際は、ジャッジを読んで持ち主を確認して貰うのが良い。
②鞄の盗難
ここからは「ものの弾みか計画的犯行か」のグレーラインの話題になる。デッキボックスの盗難はまだ「ジャッジステーションに預けにいく途中だった」と言い訳が立つが、他人の鞄を持つというのはそういう言い訳は立たない。少なくとも何らかの悪意がある。そしてこれらの鞄の盗難は概してその持ち主の目と鼻の先で行われることが多い。ゲームに気が取られている人の後ろからそっと鞄を引き寄せ、奪い去っていく。
これらの鞄泥棒は、特定の人物をターゲットにするのではなく、一番盗みやすい人から盗むことが多い。しかしより悪質な者も居る。トレードテーブルに行き、プレイヤーのコレクション具合を探り、金持ちのプレイヤーをターゲットにすると、そのプレイヤーを彼らは注意深く観察し、どのタイミングで鞄を盗めるかを虎視眈々とうかがっているのだ。トレードテーブルでトレード商談に躍起になっているあなたは、さっきから同じ人が近くに居ることに気づきもしない。
Jonasというプレイヤーがトイレで小用を足している時に鞄を盗まれる事件があった。その犯人は何とmtgのことを何も知らず、指示されてJonasの持ち物を盗むよう最初から狙っていたのだった。その実行犯は捕まった。しかし指示した者は未だ捕まっていない。キューブプレイヤーには特に注意して貰いたい。キューブの所有者は自分のコレクションを回りに見せびらかしているとさえいえるのだから(註:けっこうはしょったけど、要はキューブは高額レアを多数使っていて、それを回りに見せている、という意味で取った)。
対抗策:最初に。イベントには必要最低限のものを持って来るか、または何千ドルもの資産を失うリスクを意識した上で臨んでほしい。SCGは全力を尽くしているが、それでも100%ではない。先に上げたJonasもSCGの大会でトイレでカードを奪われたのだ。PTQに出るだけなら、スタンダードのデッキを持っていくだけで済むはずだ。仮にそれでスタンのデッキを盗まれるのは悲しいが、コレクション全てを盗まれるよりは遥かに損害は少ない。もしあなたが高額カードをトレードするつもりなら、鞄を体にロックする機能を備えたものすることを勧める。持ち運ぶものの価値の応じた対応をしてほしい。
③重大な盗難犯罪について
これは先のjonasのトイレ泥棒や、キューブプレイヤーへの窃盗などを含む。ものの弾みの犯行ではなく、入念に計画されたものであり、その実行者は複数名で、ギャング団のように構成員が一人捕まっても他の全員の構成員がばれることのない組織形態を取っていることが多い。
Kassisというプレイヤーはニュージャージーでの大会に出るため、大会の参加のため先ず車を駐車し、受付をしてきた。帰ってくるとリアウインドーが割られ、そこからトランクに入っていた8万ドル相当のカードのコレクションが奪われていた。奪われたのはKassisのカードのみで、同乗者のコレクションには手はつけられていなかった。ここからだけでも如何に犯人/犯罪者集団が事前に調査し、犯行に臨んだかが分かる。「車に積んでき過ぎだろ!」という指摘もあるかもしれないが、Kassisはこの日大口のトレード商談のためにカードを持ってきたのであり、彼に落ち度はなかった。犯人たちは彼の事情を知っており、また防犯アラームがリアウィンドーを割れば鳴らないことも熟知していた。
これは特別な例だろうか?GP会場ではJustinはキューブセットを盗まれたし、KennyはトランクからカードやPCを奪われた。その際トランクはこじ開けられた痕跡が残らないような処置が施されていた(註:トランクは閉じ込められることを防止するために内側から開く仕掛けがある。そこに板か何か突っ込んで開けた感じ。そうすると警報とか鳴らないんだって。こんなこと書いていいのか?)。これは断じてものの弾みではない。計画された犯行だ。
対抗策:これに対抗するのは難しい。向こうはこちらがどんな対抗策を講じるかを知った上で犯行に及んでくるからだ。しかしこれらの犯行は段階を踏んで行われるものだ。そのため、その段階に応じてこちらのある程度の策を講じれる。犯行が行われる以前に取れる策もある。
ターゲットになるな。
「俺っちヴィンテージのレアセットも持っててぇ~、スタンダードのフルフォイルセットも持ってるんすよwwwあ、勿論韓国語と日本語のもwwww」と行く先々でコレクションを披露していると、嫌でも目につく。そうした行為自体が、窃盗者たちの注意を引き、ターゲットになることにつながるのだ。必要最低限のものを持ち歩けば、仮に自宅には高額カードが眠っていても、彼らの目を惹くことはなくなる。
デカい大会でキューブセットや高額レアのトレードをしに来る人へ。あなたはターゲットだ。 ターゲットになるのだ。残念ながら、もうそのような事態になりつつある。彼らは今まで説明してきたように様々な手で盗みに来る。バッグを奪ったり、トランクをこじ開けたりしてくる。車にカードを積んだからと言って安心できる時代ではもはやない。
Kassisのような莫大な価値のカードを持って移動する際に一つアドバイスがある。カバンにGPS端末を仕込んでおけば、万一盗まれた時でも対処が出来る。このような機器は安いものではない。しかしやっておくに越したことはないだろう。あなたが盗まれるかもしれない莫大な資産を全て失うよりは、遥かに安い買い物なのだから。
(註:後はコメよろ!的な締め括りなので略)
コメント
まさにアメリカ、って感じの文が爽快でした。そして自戒。
考えてみたら、一束あれば車一台が買えるだけの価値があるものだというのに
盗まれたが最後、見つけても自分のものだと証明する手段がない、って恐ろしい話ですね……
当時は引退も考えたが、結局いまはカジュアルプレイメインとしてやっている。(やめてた時期が何年かあいてるけど)
とはいえ仕事の都合などが付いてGPなどのおおきな大会の会場に足を運べたとしたらおそらくは大半の資産は持ち歩くだろうから今高騰しているカード群を考えると恐ろしきモノです。
しかも近い将来(なってるかもしれないが)ニュース・メディア等で大々的に取り上げられそうな話題ではある。
自衛、大事です。
本文一文字も読んでないのか…(困惑)
>吹
コレクションの価値はあくまでゲームの副次的なもの、という意識があるせいでどうにも貴重品骨董品を所持している意識に欠けているようですね
>r
純粋なトレーディングカードなら限定版シリアルナンバー、というものもあるのでしょうが、如何せんとカード「ゲーム」ですからねえ。コレクションすることが第一目的ではないことが問題を厄介にしている。
>シ
やっぱり鞄のベルトとかを対戦中は絡ませておくとか、鞄のチャックのところにダイヤル式の鍵つけるとか、そういうことで防ぐのも大切でしょうね。
>い
お友達になりませんか?今度僕とトレードしませんか?あ、その時にコレクションファイルも一式持ってきてくださると助かります。いや~いためしさんとトレードしたいなー!!
>お
せやろ。orihataさんを拝もう
>俗
ブラックロータス殺人ですねえ。カードゲームで人殺しとかシャレにならん。