立川オリオンノルテ店で怪談読書会があったので行ってきました。
プレゼンテーターは東直子、佐藤弓生、石川美南、司会は東雅夫。(敬称略)
女流歌人によるそれぞれの作品の朗読ののち、メディアファクトリーでのMei、怪談実話系/妖記念に行われた怪談短歌コンテストの入賞作品の選評が行われました。
そののち彼ら彼女らによるトークセッションでは、それぞれの怪談観、短歌観などについて議論が行われました。
そこで印象的だったのが、俳句は二物衝撃法と呼ばれる手法が取られており、二つのものを対比させることで情感を生み出すため、俳句は明瞭な句の作りになっているのに対して短歌はひとつのイメージの回りに、助詞や助動詞を付け足していくことで、全体のアトモスフィアで雲のように柔らかな表現をする。17と31と2倍以上の違いはあるが、却って短歌の方が情報量が少ない場合がある、というものでした。
それに対して東さんがそういったぼんやりとしたイメージこそ日本の怪談の特徴である、天井の光の差さぬところ、障子の隙間、紙張りの照明器具を透かした淡い光りとそれによって生み出される闇…そういった暗がりの文化こそ日本の特徴であり、それを受け継いだJホラーは西洋のホラーとは一線を画している、と説明され、とても感銘しました。
ただ不満だったのがオリオン側の処置。ちょっとラウンジ回りの環境音入ってき過ぎじゃないですか?ガキの騒ぎ声が煩かったし、エレベーター近くのせいでエレベーターのアナウンスがしょちゅう耳に入ったのが残念でした。
~~~~~~
配布資料にあった怪談短歌で個人的に好みなものを勝手に紹介
悪夢から 目覚めてママに 泣きつけば ねんねんころり あたまがころり
木が風を 作り出そうと 揺れ始む 散歩をしては いけない夜だ
すれちがう ひと全員が 指差して 教えてくれた 道だったのに
プレゼンテーターは東直子、佐藤弓生、石川美南、司会は東雅夫。(敬称略)
女流歌人によるそれぞれの作品の朗読ののち、メディアファクトリーでのMei、怪談実話系/妖記念に行われた怪談短歌コンテストの入賞作品の選評が行われました。
そののち彼ら彼女らによるトークセッションでは、それぞれの怪談観、短歌観などについて議論が行われました。
そこで印象的だったのが、俳句は二物衝撃法と呼ばれる手法が取られており、二つのものを対比させることで情感を生み出すため、俳句は明瞭な句の作りになっているのに対して短歌はひとつのイメージの回りに、助詞や助動詞を付け足していくことで、全体のアトモスフィアで雲のように柔らかな表現をする。17と31と2倍以上の違いはあるが、却って短歌の方が情報量が少ない場合がある、というものでした。
それに対して東さんがそういったぼんやりとしたイメージこそ日本の怪談の特徴である、天井の光の差さぬところ、障子の隙間、紙張りの照明器具を透かした淡い光りとそれによって生み出される闇…そういった暗がりの文化こそ日本の特徴であり、それを受け継いだJホラーは西洋のホラーとは一線を画している、と説明され、とても感銘しました。
ただ不満だったのがオリオン側の処置。ちょっとラウンジ回りの環境音入ってき過ぎじゃないですか?ガキの騒ぎ声が煩かったし、エレベーター近くのせいでエレベーターのアナウンスがしょちゅう耳に入ったのが残念でした。
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配布資料にあった怪談短歌で個人的に好みなものを勝手に紹介
悪夢から 目覚めてママに 泣きつけば ねんねんころり あたまがころり
木が風を 作り出そうと 揺れ始む 散歩をしては いけない夜だ
すれちがう ひと全員が 指差して 教えてくれた 道だったのに
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