映像だけは良かったけどな!

何というか80年代以前のSFは失礼なんだけど、今のセンスでいくとセットがダサい。01年宇宙の旅だろうがスターウォーズだろうが、合成と簡単なCG技術しかなかった時代の映像は眼が肥えてしまった現代の人には最早受け入れられない(それを考えると「エイリアン」1のラストのエイリアンとの一騎打ちのシーンは今でも色褪せない迫力を持っていて凄い)。
今回のトロンは電脳世界が空、地面、機械全体が黒基調+雲、風を灰色、敵兵の骨格、武器の外縁をオレンジ色に、見方側が白、と色彩を単純化することで世界の虚構感を強調しながらもスピードが出ているシーンでも画面がごちゃごちゃせずに見やすい映画に仕上がっていたと思う。前作TRONは何と言うか野暮ったさがあったけどこっちにはそんな感じはなかった。

「トロン」と題付けつつトロンは敵に洗脳→Vガンのオデロばりに無駄死にで登場シーンが合計5分程度だったり、親父助けに行ったのに親父死亡→プログラム彼女ゲットしたからいいやと笑顔ENDだったりと、如何にもなハリウディズム漂う内容でした。
ただ親父=電脳の創造主が敵=電脳世界の管理者、もう一人の俺に謝って、息子を現実世界に返すために敵を描き抱くようにして融合して大爆発するシーンは親父の漢っぷりに眼が潤んだ。

3行で見所
グリッドバトル格好いい(予告編最後にあるような乗り物で戦う)
http://www.disney.co.jp/tron/menu.html
敵は馬鹿ばかり
3D眼鏡別料金ふざけんな

映像面で言えばマトリックスとか比べものにならないので、そういうのが好きな人はどうぞ。

~~~
読んだ本
128 サハリン島 チェーホフ原卓也訳 中央公論新社
海外の紀行文がこんなに読み辛いとは知らなかった。以上。

129 人造救世主 小林泰三 角川ホラー文庫
小林先生の最底辺の駄作。戦闘系SFなのに説明部分が長い、説明が会話なので冗長且つ無駄部分が多い、広げた風呂敷が畳み切れていない、風呂敷の紐を締める暇もなく提示されたオチが陳腐。小林先生の作品はどれも「これぞ小林!」と納得のいく質のものばかりだったので今回の落胆と失望は大きい。

コメント

りゅー
りゅー
2010年12月19日23:09

おk見ないw

アベ@人類
アベ@人類
2010年12月19日23:20

愚かな人には見えない日記とは。

マイコロス
2010年12月20日22:40

>り
前作よりはいいんで見てね

>ア
こんな速くコメント付けて貰えるだなんて感激だす

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