粗筋
詐欺師のカップルがFBIと司法取引をし、大物の政治家のスキャンダルを上げることで自分の免罪を勝ち取るべく奔走する話。当初は芸術界の詐欺師を上げる計画だったが、カジノ誘致を目論む市長や賭博を取り仕切るマフィアまでもが計画に巻き込まれ、安全な筈の計画は当事者ですら予測不可能な状況へと加速していく。

感想
これはとんでもない映画やで。
予告ではコメディー調のコンゲームに見えますが、実際に見てみると哀調を多分に含んだ作品と思えます。
自棄と馬鹿騒ぎ、痴情のもつれと野心、愛と憎しみ。
その中でも特にこの物語の主要人物たちは一様に「現実(real, reality, fact)とでたらめ(bullshit)」を中に抱え、そのでたらめさが始めは彼らの行動指針だった訳ですが、物語が狂騒へと駆り立てられる中徐々に破綻をきたしていきます。
しかしそこで破滅へと繋がらないのが面白いところ。各人それぞれ、過去のでたらめをふっきり、自棄さも混じった大胆な勢いそのままに、最終局面へと望みます。先ほどはコンゲームではないと申しましたが、最後に一つだけ主人公のコンビが「騙す」シーンがあります。それが物語の発端となったことへの回帰となる訳ですが…。おっとここまで。
是非劇場でご覧になってください。2時間超ではありますが、絶対に後悔させません。

コメント

mogg4
2014年7月21日22:33

観てきたので遅コメ。
主人公たちのそれまでの人生の影みたいなものがうまく描写されてると思う。
全体的に言葉遣い汚くてfuck,fuck言い過ぎw(でも登場人物わりといつもカッカしてるのでとても雰囲気出てる)
「I fucking love you」とか結構すごいセリフだと思ったけどあの辺を十全に訳し切るのは不可能なのかな、と字幕見てて思った。
(性行為について「sex」が一度も使われず、常に「fuck」と言っていたのも狙いがあるのか)
シドニーの訛りとそれに対する(イタリア系と思われる)FBI捜査官の態度の変化とか、英語やアメリカに暮らす人々への知識があれば更におもしろく観れるのかな〜と。

マイコロスさんの日記で知って、その内観たいな〜と思ってたので観れて良かったです。おもしろかった!

マイコロス
2014年7月30日17:57

良かったでしょう!!

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索