これな!↓
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/ur/281
テーロスの次元は神話、伝説、予言が浸み込んだ世界である。勇猛な闘士は内なる勇気を奮い立たせ、恐ろしき怪物へと立ち向かう。神々は彼らを信じる定命の者を運命に働きかけ、己が計画を推し進める。
定命の者が眠りにつきテーロスでまどろむとき、彼らは夢と神の住まう地として名高きニクスを訪れると言われる。神が定命の者の前に現れるとき、彼らの内はニクスで満たされ、夜の空をその身に映し込んで物質化する。神々からの贈り物もまた、ニクス由来のものであることを反映している。
それがこの世界の千年の理であった。
しかし今現世とニクスを分かつ境界が危険なほど薄くなりつつある。エンチャントからなる奇怪な獣が現世に現れる一方、新たな力がテーロスのまさにその自然界を脅かさんとしている。
荒廃した万神殿
多元宇宙の中で歓楽を求めることに飽いたゼナゴスは、生まれ故郷であるテーロスに新たな願望を胸に降り立った:叛逆の神となることを。自身を神の存在へと押し上げるべく、サテュロスのプレインズウォーカーは数々の謎めいた儀式を始めた。これは予期せぬ副作用をもたらした:現世と幽世の境をぼやけさせたのだ。嘗てはニクスにしかいなかった獣たちが、現世へと現れるようになった。神の星空の世界由来のそれらは、ニクス生まれの者達と呼ばれた。
万神殿はゼナゴスの神へと上り詰める計画を知らなかったが、何かがおかしいことには気づいていた。ニクス生まれの者が現世にますます増えるにつれ、神々はそれの生む混乱について互いを非難し、怒りのまま凶暴なニクス生まれの者を現世へと送った。
テーロスはかつてない危機を迎えていた。神は人間に背を向け、怪物は都市内ですら闊歩する。この次元は崩壊への道を突き進んでいる。時間がない。
包囲の中の定命の者
テーロスの神々は荘厳でありながら、また同時に狭量で、疑い深く、移り気な存在である。世界が至福の時にある中でさえ、殺戮の神モーギスは、現世での戦争を求め続けていた。今起きている激動と、彼の好きな種族であるミノタウロスと人間との間の緊張の高まりは、彼を他の神よりも動揺させた。彼は現世幽世両世界のミノタウロスの軍勢を、人間の都市へと派兵した。その軍勢の最大の標的は、山岳地帯にあるアクロス砦――そこを保護するのはモーギスの兄弟であり敵対者であるイロアスである――だった。他の定命の者もモーギスの側につき、人間文明を終わらせることを誓った。
エルズぺスティレルは3大都市であるアクロス、メレティス、セタッサから集めた英雄による軍を率い、アクロス砦でモーギス軍を迎え撃った。人間は勝ったが、その代償はあまりあるものだった。更に悪いことに、戦のあとの祝勝の儀式が、ゼナゴスをニクスへと送り、神へと上り詰める最後の鍵であったのだ。エルズぺスはその咎を問われ、野へと放逐された。定命の者の望み、太陽の勇者は失意のうちに姿を消した。
神々の侵攻とゼナゴスの儀式の両方による打撃は、テーロスの諸都市の内に、自衛の機運を生んだ。人間の都市はニクス生まれの者達を、自分達の軍団に組み込んだ。しかし神に背き、ニクスの魔法に手を染めることは、自暴自棄の恐ろしい手段だ――この世界の存在を霧散しうるからだ。
神々の騒乱
ゼナゴスの引き起こした大叛逆は熱狂の域に達した。狂える歓楽者たちはテーロスに溢れかえり、定命の者ととニクス生まれの者を掃き寄せる。予言者は破滅を予知し、人間は神の怒りを逸らすべく、都市国家の庇護者に救いの祈りをささげる。
しかし神は矛盾した存在である――神は破壊できず、生まれる者でもない。彼らはゼナゴスの侵入に怒りをあらわにしたが、万神殿が彼を追放することも、テーロス生まれの者の手で神となったゼナゴスを空から地に落とすことも出来ないのだ。空の神で正義の守護者ヘリオッドは、この世界に救済に責任を感じている。彼はいかなる労力、犠牲を伴うとしても、世界の秩序を戻すべく準備を始めた。
プレインズウォーカーのプロファイル:砕ける波濤、キオーラ
ゼンディカー生まれのプレインズウォーカー、マーフォークのキオーラは、海の魔術への結合を高めるべく次元を渡り歩いた。彼女の故郷はエルドラージの大群に破壊されてしまった。今や恐ろしきクラーケン、海蛇、海の恐ろしき者共を召喚することだけが、ゼンディカーを支配する巨人を打破する唯一の手段なのだと彼女は信じている。その思いに凝り固まり、彼女は自分の周りへの影響に気づいたり配慮することは殆どない。
キオーラはテーロスに、海に住まう巨大な生物を求めに来た。着くや否や、海の生物を呼ぶべく彼女は巨大な波濤を作り出した。波はメレティス近郊の沿岸に到達し、膨大な被害を与えた。またそれはこの次元の原住マーフォークのトリトンに新たな脅威がこの世界に現れたことの危機感を与えた。彼らはその原因を探し、やがて魔法によって召喚されたリヴァイアサンの背にのり浪間を進むキオーラと遭遇した。
トリトンの中には、キオーラを海の神、タッサの使いの化身と信じる者もいる。キオーラはこの誤解を解くことをしなかった――自身に向けられる注視を楽しんでいたからだ。しかしタッサ自身は、キオーラが彼女に向けられるべき信仰を横取りし続けるならば、堪忍袋の緒が切れることだろう。
糸冬
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/ur/281
テーロスの次元は神話、伝説、予言が浸み込んだ世界である。勇猛な闘士は内なる勇気を奮い立たせ、恐ろしき怪物へと立ち向かう。神々は彼らを信じる定命の者を運命に働きかけ、己が計画を推し進める。
定命の者が眠りにつきテーロスでまどろむとき、彼らは夢と神の住まう地として名高きニクスを訪れると言われる。神が定命の者の前に現れるとき、彼らの内はニクスで満たされ、夜の空をその身に映し込んで物質化する。神々からの贈り物もまた、ニクス由来のものであることを反映している。
それがこの世界の千年の理であった。
しかし今現世とニクスを分かつ境界が危険なほど薄くなりつつある。エンチャントからなる奇怪な獣が現世に現れる一方、新たな力がテーロスのまさにその自然界を脅かさんとしている。
荒廃した万神殿
多元宇宙の中で歓楽を求めることに飽いたゼナゴスは、生まれ故郷であるテーロスに新たな願望を胸に降り立った:叛逆の神となることを。自身を神の存在へと押し上げるべく、サテュロスのプレインズウォーカーは数々の謎めいた儀式を始めた。これは予期せぬ副作用をもたらした:現世と幽世の境をぼやけさせたのだ。嘗てはニクスにしかいなかった獣たちが、現世へと現れるようになった。神の星空の世界由来のそれらは、ニクス生まれの者達と呼ばれた。
万神殿はゼナゴスの神へと上り詰める計画を知らなかったが、何かがおかしいことには気づいていた。ニクス生まれの者が現世にますます増えるにつれ、神々はそれの生む混乱について互いを非難し、怒りのまま凶暴なニクス生まれの者を現世へと送った。
テーロスはかつてない危機を迎えていた。神は人間に背を向け、怪物は都市内ですら闊歩する。この次元は崩壊への道を突き進んでいる。時間がない。
包囲の中の定命の者
テーロスの神々は荘厳でありながら、また同時に狭量で、疑い深く、移り気な存在である。世界が至福の時にある中でさえ、殺戮の神モーギスは、現世での戦争を求め続けていた。今起きている激動と、彼の好きな種族であるミノタウロスと人間との間の緊張の高まりは、彼を他の神よりも動揺させた。彼は現世幽世両世界のミノタウロスの軍勢を、人間の都市へと派兵した。その軍勢の最大の標的は、山岳地帯にあるアクロス砦――そこを保護するのはモーギスの兄弟であり敵対者であるイロアスである――だった。他の定命の者もモーギスの側につき、人間文明を終わらせることを誓った。
エルズぺスティレルは3大都市であるアクロス、メレティス、セタッサから集めた英雄による軍を率い、アクロス砦でモーギス軍を迎え撃った。人間は勝ったが、その代償はあまりあるものだった。更に悪いことに、戦のあとの祝勝の儀式が、ゼナゴスをニクスへと送り、神へと上り詰める最後の鍵であったのだ。エルズぺスはその咎を問われ、野へと放逐された。定命の者の望み、太陽の勇者は失意のうちに姿を消した。
神々の侵攻とゼナゴスの儀式の両方による打撃は、テーロスの諸都市の内に、自衛の機運を生んだ。人間の都市はニクス生まれの者達を、自分達の軍団に組み込んだ。しかし神に背き、ニクスの魔法に手を染めることは、自暴自棄の恐ろしい手段だ――この世界の存在を霧散しうるからだ。
神々の騒乱
ゼナゴスの引き起こした大叛逆は熱狂の域に達した。狂える歓楽者たちはテーロスに溢れかえり、定命の者ととニクス生まれの者を掃き寄せる。予言者は破滅を予知し、人間は神の怒りを逸らすべく、都市国家の庇護者に救いの祈りをささげる。
しかし神は矛盾した存在である――神は破壊できず、生まれる者でもない。彼らはゼナゴスの侵入に怒りをあらわにしたが、万神殿が彼を追放することも、テーロス生まれの者の手で神となったゼナゴスを空から地に落とすことも出来ないのだ。空の神で正義の守護者ヘリオッドは、この世界に救済に責任を感じている。彼はいかなる労力、犠牲を伴うとしても、世界の秩序を戻すべく準備を始めた。
プレインズウォーカーのプロファイル:砕ける波濤、キオーラ
ゼンディカー生まれのプレインズウォーカー、マーフォークのキオーラは、海の魔術への結合を高めるべく次元を渡り歩いた。彼女の故郷はエルドラージの大群に破壊されてしまった。今や恐ろしきクラーケン、海蛇、海の恐ろしき者共を召喚することだけが、ゼンディカーを支配する巨人を打破する唯一の手段なのだと彼女は信じている。その思いに凝り固まり、彼女は自分の周りへの影響に気づいたり配慮することは殆どない。
キオーラはテーロスに、海に住まう巨大な生物を求めに来た。着くや否や、海の生物を呼ぶべく彼女は巨大な波濤を作り出した。波はメレティス近郊の沿岸に到達し、膨大な被害を与えた。またそれはこの次元の原住マーフォークのトリトンに新たな脅威がこの世界に現れたことの危機感を与えた。彼らはその原因を探し、やがて魔法によって召喚されたリヴァイアサンの背にのり浪間を進むキオーラと遭遇した。
トリトンの中には、キオーラを海の神、タッサの使いの化身と信じる者もいる。キオーラはこの誤解を解くことをしなかった――自身に向けられる注視を楽しんでいたからだ。しかしタッサ自身は、キオーラが彼女に向けられるべき信仰を横取りし続けるならば、堪忍袋の緒が切れることだろう。
糸冬
コメント