粗筋
老朽化したクロユリ団地へと移り住んできた明日香(前田敦子)は、隣室から聞こえる何かを引っかくような音にへきえきしていた。ある日、鳴りやまない目覚まし時計の音を発端に、隣室で亡くなっている老人を見つけてしまう。それを機に周囲で頻発する怪現象に対する恐怖、老人を救えなかったという罪悪感から、精神的疲労を募らせていく明日香。老人が何かを伝えようとして音を立てていたのではないかと思った彼女は、遺品整理で隣室を訪れる特殊清掃員・笹原(成宮寛貴)とその真意を探ろうとするが。
感想
すげえ!ラビットホラー3Dとかリング3Dに劣る出来だ!Jホラー、完結!
中田秀夫さんだから期待していったのに酷い出来でした。
以後ネタバレ。
前田敦子はクロユリ団地に越してくる。隣室の篠崎氏が謎の奇行を繰り返しており、耐えかねた彼女はある晩彼の部屋を訪ねる。ここの恐怖描写はかなり上手いね。流石中田秀夫。主人公をかなり近くから接写していて、背中越しにカメラが前を覗いている感じ。序盤に家の風景を映している日常パートでも、主人公の視点を追った一人称カメラを使っていることもあって臨場感はかなりのもの。といってもRECやクローバーフィールドのように全てPOVで撮っている訳じゃないから表現の幅とかが広がっていてイイネ。
まあなんだかんだありましたー、で死んだあとも怪奇現象に襲われ、隣の部屋の遺品整理に来たイケメンとの距離が狭まり、彼の紹介で霊能者に会う。霊能者曰く爺さんは悪霊じゃなくて、団地に越してきて以来遊んでいた「稔くん」が実はヤバ霊だったと知る。ここらで主人公は実は家族で住んでいるのではなく、幼少の頃に家族が事故で死んでいて、彼らの妄想と一緒に住んでいたことが明かされる。ここで映画前半に有った家族の風景にあった漠然とした違和感の小体が分かる。ここらはかなり描写が上手いですねー。
問題はここから。AKBを追い出されたストレスもあり、前田敦子は「幽霊に会ってはいけない」と霊能者から言い含められていたにもかかわらず言うことを聴かず、稔くんと遊んでしまう。清掃業者の彼も流石に業を煮やして部屋に軟禁して除霊タイムに入る。ここら辺かなり主人公の身勝手さというか、構ってちゃんっぷりが発揮されていて見ていて苛立ってきます。腹パンしたい(マジキチスマイル)。
で、霊能者集団が別宅で除霊祭をやっている間に2人は部屋待機。稔くんが部屋に来る。主人公の死んだ家族になりすまして主人公に扉を開けるよう言うが男が制して止める。しかし男がアホで自分の婚約相手(だった)女の幻影に会いたい衝動を抑えられず扉を開ける。稔くんが部屋に入ってきて呪われそうになったのを男が止めると稔君が切れて1メートル50センチほど大ジャンプして男にしがみつく。男は畳が底なし沼状態になって異次元に連れて行かれる。異次元先は稔くんが生前焼死した焼却場。男はそこで稔くんの闇の炎に抱かれて消える。
主人公は発狂して「オゲオゲオゲオゲ」って状態になって団地を去る。終劇。
クソ脚本たまげたなあ…。後半はっちゃけて書きましたが大体合ってます。しかもそこの恐怖描写が70~80年代の怪談ものの演出と言いますか、緑とか赤のライトをぴかーっと当ててどよよよよーんと音楽を流すようなレトロな技術を使ったせいで全く怖くない。稔くんが悪霊モードに突入してからの顔のケロイドとか筋繊維がビチビチしてる描写も全時代的な出来ですしねえ…。
そんなこんなのクソみたいな出来の映画でした。絶対見ない方が良いですよ。繰り返しですがラビットホラー、貞子3Dに劣る出来です。
老朽化したクロユリ団地へと移り住んできた明日香(前田敦子)は、隣室から聞こえる何かを引っかくような音にへきえきしていた。ある日、鳴りやまない目覚まし時計の音を発端に、隣室で亡くなっている老人を見つけてしまう。それを機に周囲で頻発する怪現象に対する恐怖、老人を救えなかったという罪悪感から、精神的疲労を募らせていく明日香。老人が何かを伝えようとして音を立てていたのではないかと思った彼女は、遺品整理で隣室を訪れる特殊清掃員・笹原(成宮寛貴)とその真意を探ろうとするが。
感想
すげえ!ラビットホラー3Dとかリング3Dに劣る出来だ!Jホラー、完結!
中田秀夫さんだから期待していったのに酷い出来でした。
以後ネタバレ。
前田敦子はクロユリ団地に越してくる。隣室の篠崎氏が謎の奇行を繰り返しており、耐えかねた彼女はある晩彼の部屋を訪ねる。ここの恐怖描写はかなり上手いね。流石中田秀夫。主人公をかなり近くから接写していて、背中越しにカメラが前を覗いている感じ。序盤に家の風景を映している日常パートでも、主人公の視点を追った一人称カメラを使っていることもあって臨場感はかなりのもの。といってもRECやクローバーフィールドのように全てPOVで撮っている訳じゃないから表現の幅とかが広がっていてイイネ。
まあなんだかんだありましたー、で死んだあとも怪奇現象に襲われ、隣の部屋の遺品整理に来たイケメンとの距離が狭まり、彼の紹介で霊能者に会う。霊能者曰く爺さんは悪霊じゃなくて、団地に越してきて以来遊んでいた「稔くん」が実はヤバ霊だったと知る。ここらで主人公は実は家族で住んでいるのではなく、幼少の頃に家族が事故で死んでいて、彼らの妄想と一緒に住んでいたことが明かされる。ここで映画前半に有った家族の風景にあった漠然とした違和感の小体が分かる。ここらはかなり描写が上手いですねー。
問題はここから。AKBを追い出されたストレスもあり、前田敦子は「幽霊に会ってはいけない」と霊能者から言い含められていたにもかかわらず言うことを聴かず、稔くんと遊んでしまう。清掃業者の彼も流石に業を煮やして部屋に軟禁して除霊タイムに入る。ここら辺かなり主人公の身勝手さというか、構ってちゃんっぷりが発揮されていて見ていて苛立ってきます。腹パンしたい(マジキチスマイル)。
で、霊能者集団が別宅で除霊祭をやっている間に2人は部屋待機。稔くんが部屋に来る。主人公の死んだ家族になりすまして主人公に扉を開けるよう言うが男が制して止める。しかし男がアホで自分の婚約相手(だった)女の幻影に会いたい衝動を抑えられず扉を開ける。稔くんが部屋に入ってきて呪われそうになったのを男が止めると稔君が切れて1メートル50センチほど大ジャンプして男にしがみつく。男は畳が底なし沼状態になって異次元に連れて行かれる。異次元先は稔くんが生前焼死した焼却場。男はそこで稔くんの闇の炎に抱かれて消える。
主人公は発狂して「オゲオゲオゲオゲ」って状態になって団地を去る。終劇。
クソ脚本たまげたなあ…。後半はっちゃけて書きましたが大体合ってます。しかもそこの恐怖描写が70~80年代の怪談ものの演出と言いますか、緑とか赤のライトをぴかーっと当ててどよよよよーんと音楽を流すようなレトロな技術を使ったせいで全く怖くない。稔くんが悪霊モードに突入してからの顔のケロイドとか筋繊維がビチビチしてる描写も全時代的な出来ですしねえ…。
そんなこんなのクソみたいな出来の映画でした。絶対見ない方が良いですよ。繰り返しですがラビットホラー、貞子3Dに劣る出来です。
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