アニメミライ 文化庁若手アニメーター育成事業参加作品 鑑賞
観てきました。

龍 ーRYO-
粗筋 坂本竜馬とその付き人の話。

感想 良くある ホモBL時代劇ですわ。
うーん。もうちょっと内容濃くできなかったかなあ。
主人公も外国船砲撃による被害者という暗い過去の持ち主ならそれをもっと掘り下げても良いと思うし、その暗さ、冷たさを温めていく竜馬の人柄の描写も出来た筈。
それに実際の史実、人物を描く時代劇ならばもうちょっと時代考証なり説明なりがあってもいいのではないかな。BL時代劇なんぞコスプレホモホモ、と言われればそれまでだけれど、ショタホモばっかりしてるんじゃなくて開国の時期の描写説明があれば良かった。
ぶっちゃけ幕末男色恋物語見てる感じだった(最大限の嘲罵)

アルヴ・レズル -機械仕掛けの少女ー
粗筋 科学の進展した近未来。メガフロートシティー内で流行していた「ネクストライフ」(精神をネットワークに繋ぎ、バーチャルな世界を楽しむサービス)において起きた未曾有の事故で世界で同時に数十万人が精神を喪失した。事故後、妹を亡くした礼望は妹の自室を訪ねた折、妹に瓜二つの少女に会う。妹が帰ってきたと喚起する彼に対して、少女は自分は妹ではないかもしれない、別の人格が妹の体に入ってしまったかもしれない、と告白してくる。

感想 良いよ!素晴らしい!ブラボー!(豹変)
原作は講談社BOXの同名小説。SF設定の性向なんかはかなり沖方さんのマルドゥック、藤真さんのスワロウテイルに影響受けてるかな?(違ったら山口さん許して)
原作はSF用語、設定用語を地の文で爆弾投下するハードSF寄りだけれど、映画版はもっと優しいね。説明は必要最低限だし、キャラに語らせたりニュースレポートの形で表現するなどして、SF初心者にもとっつきやすいスタイルにしている。これは映像にしか出来ない(小説でやると冗長感が増す)と思うし、SFの敷居を下げてくれる取組だと思います。良いよ!良いよこれ!

原作小説は講談社BOXより2/2より発売中!サイトから試し読みも出来るぞ!
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/kodansha-box/topics/arverezzle/
更にな、なんと4/1に小説本編にアニメミライにおいて上映された劇場版映像、更にアナザーストーリーや絵コンテなど各種特典のついた特別版が発売だ!買うっきゃない!買おう!(宣伝)

デスビリヤード
粗筋 目覚めるとそこはエレベーターの中。導かれるままにバーに連れてこられた二人。バーテンダーが説明するには彼ら2人はこれから命を賭けたゲームをしてもらうとのこと。脱出不可能の密室の中、二人のデスゲームが始まる。

感想 良い空気系だ。
ストーリーはまあほぼないです。でもさっきのホモ時代劇と違って、空気がねえ、いいですね。ネタバレになりますが、ここは生死を超えた世界なのでダークファンタジー要素が強い作品です。画自体は動きをかなり抑えた作風で、ビリヤードの試合も淡々と進みます。しかしかといって飽きがこない。シックで芳醇な、洋酒の香りがしそうな堪らなく良い「空気」が感じられる。まるでレイブラッドベリの短編を読んでいるような、心が満たされる感覚があります。
何よりこの手の作品の禁じ手である「全てを説明する」ということがなかったのも良いですね。この世界はどうやら生死や死後の行先を決める場所のようだ、というのは分かるにせよ、このバーテンたちは何者だろう、それにあの人形たちは…と謎が深まっていきます。終始善人のようなご老人がバーテンに無音で言葉をかけたシーンや、最後エレベーターに乗るところでこれまでの菩薩顔から不敵な笑みを浮かべるシーン、そしてそのエレベーターが般若とオカメの仮面が上に表示されているなど…高まった空気を冷ましながらも、馥郁とした余韻が残る。非常に上品な作品でした。

リトルウィッチアカデミア
粗筋 幼少の頃、祭で見た魔女シャリオに憧れ魔女学校の門を叩いた少女、アッコは日々魔女になるための修行を積んでいた。ある日の授業で迷宮の中を冒険していた彼女らは、最奥部に封印されていたドラゴンを解放してしまう。魔力を吸収し巨大化するドラゴンが学園の要である魔石を狙っていることを知り、迷宮で発見したシャリオの杖を手にアッコはドラゴンに立ち向かう。

感想 吉成曜監督…吉成曜!!??
完成度は文句なしで最高の出来ですわ。
キャラは皆デザイン、性格が個性的で可愛らしい感じ(ガイナっぽいなー)だし、ストーリーは短編の時間に合わせて綺麗にまとまっている。何より作画が凄い。めっちゃ動く。爆発もする(吉成爆発そっくりだなー)。
まあ言うことなしですわ。

総評 概ねよかった!来年も続けて欲しい!あと原作ありの作品などはもっと原作の宣伝とかもサイトの方でした方が良いと思った(小並感)

コメント

ganzan
2013年3月12日15:00

時代劇も萌えも中途半端で前半30分は苦痛でした。順番に納得しましたね。

マイコロス
2013年3月14日18:44

確かに後ろになるにつれて完成度は上がって行きましたね。

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