デンジャラスラン 踊る大捜査線final 鑑賞
2012年9月10日 趣味 コメント (2)デンジャラスラン
粗筋
36か国で指名手配中の元CIAの腕利きエージェントであるトビン(デンゼル・ワシントン)は、南アフリカのCIAのアジトに連れてこられる。彼が身柄を拘束されるやいなや、鉄壁の守りを誇るはずの隠れ家が何者かの攻撃を受ける。アジトの管理責任者である新人のマット(ライアン・レイノルズ)は、何とかトビンを連れて敵から逃れるが……。
感想
設定は魅力的なのにどうにも薄っぺらい。そんな映画。
先ず主人公のマットがセーフハウスという重要参考人の身柄を一時引き受けたり、尋問したりするスペースの管理人という設定がCIA主人公としてはかなり異色なのにそれが本編の中で全く活きてこない。セーフハウスの情報網とかで敵の手から逃れる展開もなければ、最初の襲撃でセーフハウスから逃れる時も味気なく終わる。尋問部隊とは云え装備をした10人単位の仲間が死んだ状況から逃げだす以上は何か「主人公にしか出来ないこと」を見せて欲しかった。
もう一つ残念なのがトビンフロストが「人の心を動かす天才、国のトップを一か月で寝返らせた男」という設定なのにそれも全く描写がなかったこと。デンゼルワシントンの演技によってただ者じゃないってことは表現されているものの、専ら銃撃って殴ってるようじゃそこらのチンピラ警官となんら変わらないよね。
まあ見る価値なし。
踊る大捜査線final
粗筋
警視庁湾岸署管轄内で開催されている国際環境エネルギーサミットの会場で誘拐事件が起こり、さらに数時間後には被害者が射殺体で発見されるという事件が発生。警察が押収した拳銃が使用されたと見られ、全ての捜査情報を文面にて管理官・鳥飼(小栗旬)へ報告すること、所轄の捜査員には情報開示されないことが捜査会議にて発表される。異例と言える捜査方針が敷かれる中、第2の殺人事件が発生。さらに、今では湾岸署署長となった真下(ユースケ・サンタマリア)の息子が誘拐されるという第3の事件までも起こる。青島(織田裕二)は疑念を抱きつつも事件解明に向け懸命に捜査するが……。
感想
なかなかに納得できる終わり方。事件のスケールで言えば間違いなく過去最も小さいものなんですが、そういう「凶悪事件!」を描こうとしているのではなく、その背後を描く姿勢が見えたのが先ず好評価。警察の限界、救われぬ被害者、組織隠蔽、キャリアと所轄の軋轢。しかしそうした中でも正義を求め、人々の暮らしを守る、という意志を持つことの素晴らしさを表現できていたように思います。特に組織上層部=屑という共産主義的な考えが警察を描く作品のテンプレではありますが、室井以外にもスカっとする方法で悪を打ち砕く官僚が2人居たことに驚きと同時に楽しさを感じました。
それと踊るシリーズ全編に言えることですが、映画における音楽の魔力をいつも感じさせてくれます。聞いただけで鳥肌が立つようなイントロから始まるあのOP、署のテーマ、捜査のテーマ…。「名曲」ではありませんが、映像に合う、寧ろ聞いただけで映像が目に浮かぶような音楽ばかりです。
そして締めの「love somebody tonight」。少しばかり映画本編で納得がいかなくても圧倒的な感情の波がそういう些末なことを押し流していく。EDでは誰もが「ラ・ラ・ラ・ラブ…」と口ずさんでしまう。
この音楽がもたらすカタルシスこそ踊るシリーズの魅力だったのではないでしょうか。人それぞれか思うところは違うでしょうが、踊るシリーズ閉幕です。今まで楽しませてもらいました。
粗筋
36か国で指名手配中の元CIAの腕利きエージェントであるトビン(デンゼル・ワシントン)は、南アフリカのCIAのアジトに連れてこられる。彼が身柄を拘束されるやいなや、鉄壁の守りを誇るはずの隠れ家が何者かの攻撃を受ける。アジトの管理責任者である新人のマット(ライアン・レイノルズ)は、何とかトビンを連れて敵から逃れるが……。
感想
設定は魅力的なのにどうにも薄っぺらい。そんな映画。
先ず主人公のマットがセーフハウスという重要参考人の身柄を一時引き受けたり、尋問したりするスペースの管理人という設定がCIA主人公としてはかなり異色なのにそれが本編の中で全く活きてこない。セーフハウスの情報網とかで敵の手から逃れる展開もなければ、最初の襲撃でセーフハウスから逃れる時も味気なく終わる。尋問部隊とは云え装備をした10人単位の仲間が死んだ状況から逃げだす以上は何か「主人公にしか出来ないこと」を見せて欲しかった。
もう一つ残念なのがトビンフロストが「人の心を動かす天才、国のトップを一か月で寝返らせた男」という設定なのにそれも全く描写がなかったこと。デンゼルワシントンの演技によってただ者じゃないってことは表現されているものの、専ら銃撃って殴ってるようじゃそこらのチンピラ警官となんら変わらないよね。
まあ見る価値なし。
踊る大捜査線final
粗筋
警視庁湾岸署管轄内で開催されている国際環境エネルギーサミットの会場で誘拐事件が起こり、さらに数時間後には被害者が射殺体で発見されるという事件が発生。警察が押収した拳銃が使用されたと見られ、全ての捜査情報を文面にて管理官・鳥飼(小栗旬)へ報告すること、所轄の捜査員には情報開示されないことが捜査会議にて発表される。異例と言える捜査方針が敷かれる中、第2の殺人事件が発生。さらに、今では湾岸署署長となった真下(ユースケ・サンタマリア)の息子が誘拐されるという第3の事件までも起こる。青島(織田裕二)は疑念を抱きつつも事件解明に向け懸命に捜査するが……。
感想
なかなかに納得できる終わり方。事件のスケールで言えば間違いなく過去最も小さいものなんですが、そういう「凶悪事件!」を描こうとしているのではなく、その背後を描く姿勢が見えたのが先ず好評価。警察の限界、救われぬ被害者、組織隠蔽、キャリアと所轄の軋轢。しかしそうした中でも正義を求め、人々の暮らしを守る、という意志を持つことの素晴らしさを表現できていたように思います。特に組織上層部=屑という共産主義的な考えが警察を描く作品のテンプレではありますが、室井以外にもスカっとする方法で悪を打ち砕く官僚が2人居たことに驚きと同時に楽しさを感じました。
それと踊るシリーズ全編に言えることですが、映画における音楽の魔力をいつも感じさせてくれます。聞いただけで鳥肌が立つようなイントロから始まるあのOP、署のテーマ、捜査のテーマ…。「名曲」ではありませんが、映像に合う、寧ろ聞いただけで映像が目に浮かぶような音楽ばかりです。
そして締めの「love somebody tonight」。少しばかり映画本編で納得がいかなくても圧倒的な感情の波がそういう些末なことを押し流していく。EDでは誰もが「ラ・ラ・ラ・ラブ…」と口ずさんでしまう。
この音楽がもたらすカタルシスこそ踊るシリーズの魅力だったのではないでしょうか。人それぞれか思うところは違うでしょうが、踊るシリーズ閉幕です。今まで楽しませてもらいました。
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