メリエスの素晴らしき映画魔術 鑑賞
2012年8月31日 趣味月世界旅行のカラー版が視れると聞いて渋谷まで行ってきました。
・メリエスの素晴らしき映画魔術
メリエスの生涯と、月世界旅行の着彩版復元についてのドキュメンタリー。
前半はメリエスの活躍と挫折について。元は奇術師だった彼はキネマトグラフに将来性を感じ、持ち前の想像力と手品の技術を駆使して映画を一大産業にまで育て上げる。月世界旅行はそんな彼の最高傑作。余りの人気ぶりにテープが盗まれて海賊版などが出回る始末だったとか。パブリックドメインになった彼の作品を見ながら現代にも通じる海賊版問題について考えていると複雑な気持ちになります。
しかしそんな彼の奇抜な作品にも陰りが。戦争などによって時局が変わり人々の嗜好の変化につれ、彼の人気は急激にしぼんでいきます。落ちぶれた彼は駅のコンコースで玩具売りの露店を開く老後を送ります。トーキーの台頭でサイレント映画が存亡の危機に遭い、その反動で再評価されましたが時すでに遅くメリエスは他界していたのでした。
後半は月世界旅行のカラー復元について。まだ本当の意味でのカラー撮影が出来なかった時代。人々は白黒のフィルムに手作業で着彩することでカラーの映画を作っていました。一世紀の時を経て発見されたあの伝説の作品を、好事家が1コマ1コマ丁寧にデジカメに取り込み、映像のスペシャリストたちの技術によって復元されていったのです。その過程で飽くまで原作に近づけるよう、敢えてぼやけた着色をしたり、ところどころにカメラのブレや傷を残した、という話に原作への愛を感じました。
http://www.espace-sarou.co.jp/moon/index.html
・月世界旅行本編上映
かくして現代によみがえったカラー版月世界旅行の映像。何度となく見た映画ですが、こうしてカラーとなった作品を見てみると思わず涙が出てきてしました。映画っていいものですね。
・メリエスの素晴らしき映画魔術
メリエスの生涯と、月世界旅行の着彩版復元についてのドキュメンタリー。
前半はメリエスの活躍と挫折について。元は奇術師だった彼はキネマトグラフに将来性を感じ、持ち前の想像力と手品の技術を駆使して映画を一大産業にまで育て上げる。月世界旅行はそんな彼の最高傑作。余りの人気ぶりにテープが盗まれて海賊版などが出回る始末だったとか。パブリックドメインになった彼の作品を見ながら現代にも通じる海賊版問題について考えていると複雑な気持ちになります。
しかしそんな彼の奇抜な作品にも陰りが。戦争などによって時局が変わり人々の嗜好の変化につれ、彼の人気は急激にしぼんでいきます。落ちぶれた彼は駅のコンコースで玩具売りの露店を開く老後を送ります。トーキーの台頭でサイレント映画が存亡の危機に遭い、その反動で再評価されましたが時すでに遅くメリエスは他界していたのでした。
後半は月世界旅行のカラー復元について。まだ本当の意味でのカラー撮影が出来なかった時代。人々は白黒のフィルムに手作業で着彩することでカラーの映画を作っていました。一世紀の時を経て発見されたあの伝説の作品を、好事家が1コマ1コマ丁寧にデジカメに取り込み、映像のスペシャリストたちの技術によって復元されていったのです。その過程で飽くまで原作に近づけるよう、敢えてぼやけた着色をしたり、ところどころにカメラのブレや傷を残した、という話に原作への愛を感じました。
http://www.espace-sarou.co.jp/moon/index.html
・月世界旅行本編上映
かくして現代によみがえったカラー版月世界旅行の映像。何度となく見た映画ですが、こうしてカラーとなった作品を見てみると思わず涙が出てきてしました。映画っていいものですね。
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