駄作映画 the time鑑賞
2012年2月18日 趣味 コメント (2)粗筋
近未来。世界中の人間は25歳で成長が止まっていた。
しかもこの世界の通貨は「時間」であった。
ここでは「時間持ち」は悠然と生き、貧しき者は若くして死んでしまうのだ。
スラム街で暮らすウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)はギャングから裕福層の人間を救い、彼からある真実を告げられる。
感想
先ずね、「時間」という設定が何処にも活かされていない。①時間はあらゆる物品、サービスを仲立つものである②時間のあるものほど栄え、ないものは衰える③時間は自由に2者間で取引される
まんま時間=金やん。「時間」という設定を聞いたときは、「時間を圧縮して放射して物理現象に干渉」とか、「時間を消費することで思考/行動時間を加速させる」っていう中学生並の妄想をしたのですが、そういう使われ方はなし。まさに時間=金。お前は古代ギリシャ人か。(時は高い出費である)
そして主人公がクソ。クソすぎてみていて腹が立つ。
序盤は悪くないんですよ。助けた金持ちさんが100年の時間を分けてくれ、その時間=金を使って身なりを整えて上流階級入りするまでは。下流お断りのパーティー会場で、時間管理機構のお偉いさんの娘に接近し、良い仲になる場面では「このまま父親にまで到達して、世界を変えるのか?」とわくわくしてました。
が、警察に人殺しの容疑をかけられ(時間をわけてくれた金持ちさんは自分の時間を全部あげて事実上自殺していたから)、主人公は釈明することなく、娘を人質に脱走。逃亡中にストックホルム症候群になって主人公に共感した娘と共に、各地の時間銀行に突撃、時間を強奪しては貧民に分け与える。
金を突然貧民が手にしても、ろくな使い方はしないって小学生でもわかるよね。将来に積み立てることもなく、ただ浪費してしまうのがオチ。そもそも作品序盤で今まで懇意にしてくれたお礼にと時間を分けてあげた友人が自殺してしまう話があったはずなのだが…。脚本家は葉っぱすいながら書いたのか?
そんなこんなで娘の手引きで時間管理機構のトップの父上の下へ押し込み強盗。100万年時間を奪った彼らはそれを貧民に残らずばらまく。充実感に浸る彼らをギャングが攻撃し、彼らの時間は残り数分まで奪われてしまう。絶望に浸る彼らの下に警察官が到着。彼らはその警察を殺すと、その車にあった時間を1日分奪い、次の強盗先の時間銀行を求め出発。
~fin~
あのさあ…(憤慨)
設定投げっぱなしエンドは止めろってイワナ書かなかったっけ?##
何故この世界が生まれたのか?
この世界の貧富の差を根本的に是正するにはどうしたらいいのか?
この2点を放棄して終わるなんざSF映画の面汚しもいいところ。「SF」のジャンルから出て行ってほしいね。
そもそも主人公に時間を託したお金持ちは社会を改善してくれることを期待してたのに、社会を乱しているだけじゃないか。
随所にみられる共産主義的思想、締まりのない終わり方、小学生並の脚本。まー恐らく「貧富の差が拡大する現代アメリカの皮肉」を描いた作品として制作陣はこの映画を思いついたんだと思います。が、私には「馬鹿に金を持たせるとろくなことはしない」という啓蒙映画にしか思えません。この映画で唯一学んだことがあるとすれば
Don’t waste your time!(観るだけ時間の無駄)
近未来。世界中の人間は25歳で成長が止まっていた。
しかもこの世界の通貨は「時間」であった。
ここでは「時間持ち」は悠然と生き、貧しき者は若くして死んでしまうのだ。
スラム街で暮らすウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)はギャングから裕福層の人間を救い、彼からある真実を告げられる。
感想
先ずね、「時間」という設定が何処にも活かされていない。①時間はあらゆる物品、サービスを仲立つものである②時間のあるものほど栄え、ないものは衰える③時間は自由に2者間で取引される
まんま時間=金やん。「時間」という設定を聞いたときは、「時間を圧縮して放射して物理現象に干渉」とか、「時間を消費することで思考/行動時間を加速させる」っていう中学生並の妄想をしたのですが、そういう使われ方はなし。まさに時間=金。お前は古代ギリシャ人か。(時は高い出費である)
そして主人公がクソ。クソすぎてみていて腹が立つ。
序盤は悪くないんですよ。助けた金持ちさんが100年の時間を分けてくれ、その時間=金を使って身なりを整えて上流階級入りするまでは。下流お断りのパーティー会場で、時間管理機構のお偉いさんの娘に接近し、良い仲になる場面では「このまま父親にまで到達して、世界を変えるのか?」とわくわくしてました。
が、警察に人殺しの容疑をかけられ(時間をわけてくれた金持ちさんは自分の時間を全部あげて事実上自殺していたから)、主人公は釈明することなく、娘を人質に脱走。逃亡中にストックホルム症候群になって主人公に共感した娘と共に、各地の時間銀行に突撃、時間を強奪しては貧民に分け与える。
金を突然貧民が手にしても、ろくな使い方はしないって小学生でもわかるよね。将来に積み立てることもなく、ただ浪費してしまうのがオチ。そもそも作品序盤で今まで懇意にしてくれたお礼にと時間を分けてあげた友人が自殺してしまう話があったはずなのだが…。脚本家は葉っぱすいながら書いたのか?
そんなこんなで娘の手引きで時間管理機構のトップの父上の下へ押し込み強盗。100万年時間を奪った彼らはそれを貧民に残らずばらまく。充実感に浸る彼らをギャングが攻撃し、彼らの時間は残り数分まで奪われてしまう。絶望に浸る彼らの下に警察官が到着。彼らはその警察を殺すと、その車にあった時間を1日分奪い、次の強盗先の時間銀行を求め出発。
~fin~
あのさあ…(憤慨)
設定投げっぱなしエンドは止めろってイワナ書かなかったっけ?##
何故この世界が生まれたのか?
この世界の貧富の差を根本的に是正するにはどうしたらいいのか?
この2点を放棄して終わるなんざSF映画の面汚しもいいところ。「SF」のジャンルから出て行ってほしいね。
そもそも主人公に時間を託したお金持ちは社会を改善してくれることを期待してたのに、社会を乱しているだけじゃないか。
随所にみられる共産主義的思想、締まりのない終わり方、小学生並の脚本。まー恐らく「貧富の差が拡大する現代アメリカの皮肉」を描いた作品として制作陣はこの映画を思いついたんだと思います。が、私には「馬鹿に金を持たせるとろくなことはしない」という啓蒙映画にしか思えません。この映画で唯一学んだことがあるとすれば
Don’t waste your time!(観るだけ時間の無駄)
コメント
Don’t waste your time!(観るだけ時間の無駄)
ですか。
以前マイコロスさんが紹介していた「ミッション:8ミニッツ」見ました。
めちゃくちゃ良かったです!