チームスタン系の話(じゅわ~さんと只骨さんへ) +怖い(?)話
2011年9月7日 趣味 コメント (2)赤単ヴァラクート
青単マゴーシ
白単エメリア
を考えていますがきっと駄目だと思うので、下の方にあるアドレスまでご連絡下さい。デッキを考えましょう。
デッキは大概用意出来ますが、強情なベイロス、焼却、ガイアの復讐者、リリアナヴェス、ソリンの復讐、記憶殺し、外科的摘出、精神的つまづき、オキシド峠の英雄
辺りが足りてないので、持っているカードがあればここでいいのでコメント下さい。
~~~~~
実家で「インシディアス」という映画をずっと前に見ました。ありきたりな悪霊の家系ホラーだったのですが、面白えーなーと思ったのは「恐怖を感じる空間」が物語が進むにつれて変化すること。
悪霊の棲む家ホラーは、一軒家の「空間」の中でしか怪異は発生しない訳です。ホラーの文脈における「家」というのは「逃げても必ず追いつかれてしまう空間」。行動の自由自体はあるものの、閉鎖された空間なんです。
が、このインシディアスでは、物語終盤から意識が別世界に飛んで、そこで主人公は霧に包まれた闇世界を探検する訳です。「霧」は「空間が無限にあるように錯覚させる」ので無限に対する恐怖を、またその変化の無さから時間の喪失感を喚起する装置です。
違う性質の怖さを見せることで、観客を飽きさせない工夫は感心するものがありました。
この「恐怖を感じる空間」が変化する話で思い出したのが、今昔物語集の中の一話。
「匣」の恐怖と「河、橋」の恐怖を体現しています。。
ホラー文脈で云えば「匣」とは「容れ物。密閉する物。転じて災厄や害を封じ込める物。外に出さないことで封印する意味もあるが、拡散させないことで悪を倍加させる装置にもなる」ものです。特に匣は他の容れ者と違い長方形、正方形のため、部屋や家屋の相似形であり、災厄が「入っている」のではなく 「居る」物語が多いものです。
また「河、橋」は「流れ、せきとめるもの。生命の源でもある水を運ぶと共に、その流れで命を奪うもの。流れることで福厄両方を下流へ運ぶ。霊、怪異は川は渡れないものとされている。その流れを越える『橋』は怪異が渡る場所である」とされています。
以下に現代語訳と原文を載せます。原文の方がより恐ろしさが伝わる筈。
平安時代の話
田舎から都へ上って来た男が、途中荒れ屋敷に宿泊する。
ところが夜中に部屋の隅にあった箱の中から目線を感じたので怖くなり、
「馬の様子を見に行こう」と言って外へ出ると、そのまま飛び出した。
すると後から「なぜ分かった」と恐ろしい声がして何者かが追いかけてきた。
逃げようにも逃げ切れず、そのまま目の前にあった橋の下へ。
橋の上で何者かは自分を探していたが、急に橋の下へ声をかけて来た。
「おいでかな」
すると、隠れていた男の傍で声がした。
「おりますよ」
話は、ここで終わっている。記録した人間は急に筆を擱いており、結末は不明。
そもそも、書いている最中に何があって書けなくなったのかも不明である。
今昔物語集 巻二十七 東国より上る人、鬼に値ふ語、第十四
今は昔、東(あづま)の方より上(のぼり)りける人、勢田(せた)橋を渡りて来たりける程に、日暮れになりければ、人の家を借りて宿らむと為(す)るに、其の辺(ほとり)に人も住まぬ大きなる家有りけり。万(よろづ)の所皆荒れて人住みたる気(け)無し。何事に依りて人住まずと云ふ事をば知らねども、馬より下りて皆此こに宿りぬ。従者共は下(しも)なる□□所に馬など繋ぎて居(ゐ)ぬ。主(あるじ)は上(かみ)なる所に皮など敷きて、只独り臥したりけるに、旅にて此(か)く人離れたる所なれば、寝(い)ねずして有りけるに、夜打深更(ふ)くる程に、火を髴(ほの)かに燈(とも)したりけるに、見れば、本(もと)より傍(かたはら)に大きなる鞍(くら)櫃(ひつ)の様なる物の有りけるが、人も寄らぬに、ごほろと鳴りて蓋(ふた)の開きければ、恠(あや)し思ひて、「此れは若(も)し、此こに鬼の有りければ、人も住まざりけるを、知らずして宿りにけるにや」と怖(おそろ)しくて、逃げなむと思ふ心付きぬ。
然(さ)る気無くて見れば、其蓋細目に開きたりければ、漸(やうや)く広く開く様に見えければ、「此れは定めて鬼なりけり」と思ひて、「忽ちに?(いそ)ぎ逃げて行かば、追ひて捕へられなむ。然れば只然る気無くて逃げむ」と思ひ得て云はく、「馬共の不審(いぶか)しき見む」と云ひて起きぬ。然れば、密かに馬に鞍取りて置きつれば、這(は)ひ乗りて鞭(むち)を打ちて逃ぐる時に、鞍櫃の蓋をがさと開けて出づる者有り。極めて怖し気(げ)なる音(こゑ)を挙げて、「己れは何(いづ)こまで罷(まか)らむと為(す)るぞ。我れ此こに有りとは知らざりつるか」と云ひて、追ひて来たる。馬を馳(は)せて逃ぐる程に、見返りて見れども、夜なれば其の体は見えず、只大きやかなる者の、云はむ方無く怖し気なり。
此く逃ぐる程に、勢田橋に懸かりぬ。逃げ得べき様思(おぼ)えざりければ、馬より踊り下りて、馬をば棄てて橋の下面(したおもて)の柱の許(もと)に隠れ居ぬ。「観音、助け給へ」と念じて、曲り居たる程に、鬼( )来たりぬ。橋の上にして、極めて怖し気なる音を挙げて、「何こに侍る、何こに侍る」と、度々(どど)呼びければ、極(いみ)じく隠れ得たりと思ひて居たる下に、「候ふ」と答へて出で来たる者有り。其れも闇ければ、何物とも見えず。(以下欠文( ))
青単マゴーシ
白単エメリア
を考えていますがきっと駄目だと思うので、下の方にあるアドレスまでご連絡下さい。デッキを考えましょう。
デッキは大概用意出来ますが、強情なベイロス、焼却、ガイアの復讐者、リリアナヴェス、ソリンの復讐、記憶殺し、外科的摘出、精神的つまづき、オキシド峠の英雄
辺りが足りてないので、持っているカードがあればここでいいのでコメント下さい。
~~~~~
実家で「インシディアス」という映画をずっと前に見ました。ありきたりな悪霊の家系ホラーだったのですが、面白えーなーと思ったのは「恐怖を感じる空間」が物語が進むにつれて変化すること。
悪霊の棲む家ホラーは、一軒家の「空間」の中でしか怪異は発生しない訳です。ホラーの文脈における「家」というのは「逃げても必ず追いつかれてしまう空間」。行動の自由自体はあるものの、閉鎖された空間なんです。
が、このインシディアスでは、物語終盤から意識が別世界に飛んで、そこで主人公は霧に包まれた闇世界を探検する訳です。「霧」は「空間が無限にあるように錯覚させる」ので無限に対する恐怖を、またその変化の無さから時間の喪失感を喚起する装置です。
違う性質の怖さを見せることで、観客を飽きさせない工夫は感心するものがありました。
この「恐怖を感じる空間」が変化する話で思い出したのが、今昔物語集の中の一話。
「匣」の恐怖と「河、橋」の恐怖を体現しています。。
ホラー文脈で云えば「匣」とは「容れ物。密閉する物。転じて災厄や害を封じ込める物。外に出さないことで封印する意味もあるが、拡散させないことで悪を倍加させる装置にもなる」ものです。特に匣は他の容れ者と違い長方形、正方形のため、部屋や家屋の相似形であり、災厄が「入っている」のではなく 「居る」物語が多いものです。
また「河、橋」は「流れ、せきとめるもの。生命の源でもある水を運ぶと共に、その流れで命を奪うもの。流れることで福厄両方を下流へ運ぶ。霊、怪異は川は渡れないものとされている。その流れを越える『橋』は怪異が渡る場所である」とされています。
以下に現代語訳と原文を載せます。原文の方がより恐ろしさが伝わる筈。
平安時代の話
田舎から都へ上って来た男が、途中荒れ屋敷に宿泊する。
ところが夜中に部屋の隅にあった箱の中から目線を感じたので怖くなり、
「馬の様子を見に行こう」と言って外へ出ると、そのまま飛び出した。
すると後から「なぜ分かった」と恐ろしい声がして何者かが追いかけてきた。
逃げようにも逃げ切れず、そのまま目の前にあった橋の下へ。
橋の上で何者かは自分を探していたが、急に橋の下へ声をかけて来た。
「おいでかな」
すると、隠れていた男の傍で声がした。
「おりますよ」
話は、ここで終わっている。記録した人間は急に筆を擱いており、結末は不明。
そもそも、書いている最中に何があって書けなくなったのかも不明である。
今昔物語集 巻二十七 東国より上る人、鬼に値ふ語、第十四
今は昔、東(あづま)の方より上(のぼり)りける人、勢田(せた)橋を渡りて来たりける程に、日暮れになりければ、人の家を借りて宿らむと為(す)るに、其の辺(ほとり)に人も住まぬ大きなる家有りけり。万(よろづ)の所皆荒れて人住みたる気(け)無し。何事に依りて人住まずと云ふ事をば知らねども、馬より下りて皆此こに宿りぬ。従者共は下(しも)なる□□所に馬など繋ぎて居(ゐ)ぬ。主(あるじ)は上(かみ)なる所に皮など敷きて、只独り臥したりけるに、旅にて此(か)く人離れたる所なれば、寝(い)ねずして有りけるに、夜打深更(ふ)くる程に、火を髴(ほの)かに燈(とも)したりけるに、見れば、本(もと)より傍(かたはら)に大きなる鞍(くら)櫃(ひつ)の様なる物の有りけるが、人も寄らぬに、ごほろと鳴りて蓋(ふた)の開きければ、恠(あや)し思ひて、「此れは若(も)し、此こに鬼の有りければ、人も住まざりけるを、知らずして宿りにけるにや」と怖(おそろ)しくて、逃げなむと思ふ心付きぬ。
然(さ)る気無くて見れば、其蓋細目に開きたりければ、漸(やうや)く広く開く様に見えければ、「此れは定めて鬼なりけり」と思ひて、「忽ちに?(いそ)ぎ逃げて行かば、追ひて捕へられなむ。然れば只然る気無くて逃げむ」と思ひ得て云はく、「馬共の不審(いぶか)しき見む」と云ひて起きぬ。然れば、密かに馬に鞍取りて置きつれば、這(は)ひ乗りて鞭(むち)を打ちて逃ぐる時に、鞍櫃の蓋をがさと開けて出づる者有り。極めて怖し気(げ)なる音(こゑ)を挙げて、「己れは何(いづ)こまで罷(まか)らむと為(す)るぞ。我れ此こに有りとは知らざりつるか」と云ひて、追ひて来たる。馬を馳(は)せて逃ぐる程に、見返りて見れども、夜なれば其の体は見えず、只大きやかなる者の、云はむ方無く怖し気なり。
此く逃ぐる程に、勢田橋に懸かりぬ。逃げ得べき様思(おぼ)えざりければ、馬より踊り下りて、馬をば棄てて橋の下面(したおもて)の柱の許(もと)に隠れ居ぬ。「観音、助け給へ」と念じて、曲り居たる程に、鬼( )来たりぬ。橋の上にして、極めて怖し気なる音を挙げて、「何こに侍る、何こに侍る」と、度々(どど)呼びければ、極(いみ)じく隠れ得たりと思ひて居たる下に、「候ふ」と答へて出で来たる者有り。其れも闇ければ、何物とも見えず。(以下欠文( ))
コメント
土曜日は仕事で無理なんで・・・・