荒木先生にあやかってホラー映画紹介part2
2011年7月19日 趣味 コメント (7)
台風のため外出できず。
②「田舎に行ったら襲われた」系ホラー
その1:「学校の怪談」シリーズ
90年代序盤~中盤。70年代以降の「都市伝説」ブームを引き継ぎ、来るべきJホラーブームを「地獄先生ぬ~べ~」と共に牽引した偉大な映画シリーズ。
粗筋
無印:蜘蛛の妖怪に追いかけられる。
2:ろくろっくびに追いかけられる。
3:鏡の世界に閉じ込められる。
4:津波で死んだ幽霊と、生き残ってしまったことを後悔しているおじさんに会う。(あんまこの時期にこの話はあれですが)
学校の怪談は妖怪、幽霊が出てくるホラーであると同時に、若い子供の純真さ、恐怖に立ち向かう勇気、消えて行った者たちへの哀悼など、子供は子供の、親は親の楽しみ方の出来る素晴らしい作品です。後世に伝えるべきシリーズ。
その2:世にも奇妙な物語映画の特別編「雪山」
粗筋
飛行機事故で冬の雪山に不時着。乗客の中には死んだ者、深く傷ついたものが居た。どうにか動ける者だけで雪の中を行軍。偶然見つけた山小屋で「4人」は一夜を明かすことになるのだが…。
「どっち向きなんだよお!!!!!」のシーンはこのシリーズきっての恐ろしい場面。世にも奇妙な物語で気にいってる作品は「マイホーム」「夜中の急患」「夜汽車の男」「13番目の客」でしょうか。
「マイホーム」は中古物件を買った夫婦がその前の持ち主のとばっちりを受けると云う、まさに「田舎に行ったら襲われた」系ホラー、「夜中の急患」は後に「感染/予言」という映画化もされた名作。体がどろどろに融けるという奇病に冒された患者を治療する内に、皆狂って行く作品。
「夜汽車の男」は弁当の食い方を如何にスタイリッシュにするかといった話。世にも奇妙史上最高傑作と名高い作品。「13番目の客」はスマップの特別編の草彅が演じた話。その美容室を訪れた者は店員となり、他の客が13人来るまでは店を出られないというストーリー。
③ビザール殺人鬼映画
その1:ハンニバルシリーズ
羊たちの沈黙:女装癖の変態をぶっ飛ばした。
ハンニバル:ゲイリーオールドマンを豚に食わせた。
レッドドラゴン:盲目の女性と犯人はもっと幸せになってほしかった。
ハンニバルライジング:ほほ肉のソテーキノコ添え。
猟奇殺人鬼ってーならレクター博士でしょう。羊、ハンニバルは脚本、演出、演技どれも正に一級品の映画なので芸術作品としても楽しめるのですが、このシリーズの魅力は何と言ってもレクター博士そのもののカリスマ性でしょう。
「食人」と云う野蛮さの極みを行いながらも、絵画や音楽を好み、料理の腕も一級(『ハンニバル』後半部分の脳味噌ソテーはちょっと美味そうに描かれていた)、大勢の聴衆を前にして講演を行う教養の持ち主であり、医学博士の称号を持っている。
そう云った気品さも持ちながら、人の弱み、後ろめたさを探る洞察力を備え、相手のトラウマを覗き込んで自殺に追い込ませるほどの舌峰の持ち主(冗談で隣の独房の囚人を自殺させるレベル)。また咄嗟の状況判断、行動力は異常なまでに高く、何度も警察、FBIの手を軽々と振り切っている。
この圧倒的なキャラクター性が、このシリーズを傑作たりえさせている要因だと思います。
その2:ラストサマーシリーズ
"I know what you did last summer."
粗筋
1:高校のミスコンの夜、人をはねた。その人を海に沈めた罪悪感にかられ都会へ。一年後返ってきた故郷で、あの日を知る者たちが次々に殺されていく…。
2:テレビの視聴者電話コーナーで南国行きのチケットを手に入れた主人公。優雅なリゾート生活を送る筈だったが島はあいにくの台風で大荒れ。密室と化した島であの日の悪夢が再び蘇る。
鉤フックの殺人鬼に只管追いかけられる話です。ストーリーもどうってことはないし、犯人も平凡(2はちょっと意外だったけど)。
このシリーズはちゃんとB級ホラー映画に何が求められているのか、「正体不明の殺人鬼は顔を見せてはいけない」「驚かせなければいけない」「繰り返し命を狙ってこなければいけない」の原則をきちんと守っているところが大好きです。
純粋に怖がらせようと努めている作品です。ビビりたい夜にお勧めです。
④スティーブン・キング・オブ・ホラー
その1:ミザリー
粗筋:売れっ子小説家の主人公は、雪道をドライブ中事故を起こしてしまい、意識を失う。目を覚ましたところは人里はなれた一軒家で、その家の主はアニーという名の中年女性。彼女は主人公の熱心なファンであり、自分のためだけの作品を求めた。足を怪我して動けない彼の命は最早彼女に掛っており、彼はこの監禁生活の中でそれを実感していくことになる。
正に怪演。小説の展開や自分への無理解に激高し、強迫を繰り返すアニーも、異常な事態に陥りながらも理性的にアニーを殺す機会をうかがっていた主人公も、どっちも化物。
その2:ミスト
粗筋:息子とショッピングセンターに買物に来ていたら、突然濃い霧が立ち込めてきた。その霧の向こうにはなにやら恐ろしい化物が居るようで、徐々に境界が蝕まれていく恐怖に、人々は狂い始める。
結末が本当に鬱。鬱。
出てくるモンスターも、序盤の蜘蛛やでかい虫、鳥類の化物から、車で逃げる時に遥か頭上を闊歩していくクトゥルフ的な吐き気をもよおす邪悪まで、種類が豊富。
この作品はモンスターに脅かされる恐怖と同時に、異常事態にあって初めて露見する人間の内に潜む狂気にありますね。
単なるイカレ宗教おばさんが(ユダヤ批判なんでしょうかね…旧約ネタを沢山引用していた気がします)人の心の弱さに付け込んでショッピングセンター内で信者を増やし、遂には集団凶行に突き進んでいく有様がとても悲惨でした。
②「田舎に行ったら襲われた」系ホラー
その1:「学校の怪談」シリーズ
90年代序盤~中盤。70年代以降の「都市伝説」ブームを引き継ぎ、来るべきJホラーブームを「地獄先生ぬ~べ~」と共に牽引した偉大な映画シリーズ。
粗筋
無印:蜘蛛の妖怪に追いかけられる。
2:ろくろっくびに追いかけられる。
3:鏡の世界に閉じ込められる。
4:津波で死んだ幽霊と、生き残ってしまったことを後悔しているおじさんに会う。(あんまこの時期にこの話はあれですが)
学校の怪談は妖怪、幽霊が出てくるホラーであると同時に、若い子供の純真さ、恐怖に立ち向かう勇気、消えて行った者たちへの哀悼など、子供は子供の、親は親の楽しみ方の出来る素晴らしい作品です。後世に伝えるべきシリーズ。
その2:世にも奇妙な物語映画の特別編「雪山」
粗筋
飛行機事故で冬の雪山に不時着。乗客の中には死んだ者、深く傷ついたものが居た。どうにか動ける者だけで雪の中を行軍。偶然見つけた山小屋で「4人」は一夜を明かすことになるのだが…。
「どっち向きなんだよお!!!!!」のシーンはこのシリーズきっての恐ろしい場面。世にも奇妙な物語で気にいってる作品は「マイホーム」「夜中の急患」「夜汽車の男」「13番目の客」でしょうか。
「マイホーム」は中古物件を買った夫婦がその前の持ち主のとばっちりを受けると云う、まさに「田舎に行ったら襲われた」系ホラー、「夜中の急患」は後に「感染/予言」という映画化もされた名作。体がどろどろに融けるという奇病に冒された患者を治療する内に、皆狂って行く作品。
「夜汽車の男」は弁当の食い方を如何にスタイリッシュにするかといった話。世にも奇妙史上最高傑作と名高い作品。「13番目の客」はスマップの特別編の草彅が演じた話。その美容室を訪れた者は店員となり、他の客が13人来るまでは店を出られないというストーリー。
③ビザール殺人鬼映画
その1:ハンニバルシリーズ
羊たちの沈黙:女装癖の変態をぶっ飛ばした。
ハンニバル:ゲイリーオールドマンを豚に食わせた。
レッドドラゴン:盲目の女性と犯人はもっと幸せになってほしかった。
ハンニバルライジング:ほほ肉のソテーキノコ添え。
猟奇殺人鬼ってーならレクター博士でしょう。羊、ハンニバルは脚本、演出、演技どれも正に一級品の映画なので芸術作品としても楽しめるのですが、このシリーズの魅力は何と言ってもレクター博士そのもののカリスマ性でしょう。
「食人」と云う野蛮さの極みを行いながらも、絵画や音楽を好み、料理の腕も一級(『ハンニバル』後半部分の脳味噌ソテーはちょっと美味そうに描かれていた)、大勢の聴衆を前にして講演を行う教養の持ち主であり、医学博士の称号を持っている。
そう云った気品さも持ちながら、人の弱み、後ろめたさを探る洞察力を備え、相手のトラウマを覗き込んで自殺に追い込ませるほどの舌峰の持ち主(冗談で隣の独房の囚人を自殺させるレベル)。また咄嗟の状況判断、行動力は異常なまでに高く、何度も警察、FBIの手を軽々と振り切っている。
この圧倒的なキャラクター性が、このシリーズを傑作たりえさせている要因だと思います。
その2:ラストサマーシリーズ
"I know what you did last summer."
粗筋
1:高校のミスコンの夜、人をはねた。その人を海に沈めた罪悪感にかられ都会へ。一年後返ってきた故郷で、あの日を知る者たちが次々に殺されていく…。
2:テレビの視聴者電話コーナーで南国行きのチケットを手に入れた主人公。優雅なリゾート生活を送る筈だったが島はあいにくの台風で大荒れ。密室と化した島であの日の悪夢が再び蘇る。
鉤フックの殺人鬼に只管追いかけられる話です。ストーリーもどうってことはないし、犯人も平凡(2はちょっと意外だったけど)。
このシリーズはちゃんとB級ホラー映画に何が求められているのか、「正体不明の殺人鬼は顔を見せてはいけない」「驚かせなければいけない」「繰り返し命を狙ってこなければいけない」の原則をきちんと守っているところが大好きです。
純粋に怖がらせようと努めている作品です。ビビりたい夜にお勧めです。
④スティーブン・キング・オブ・ホラー
その1:ミザリー
粗筋:売れっ子小説家の主人公は、雪道をドライブ中事故を起こしてしまい、意識を失う。目を覚ましたところは人里はなれた一軒家で、その家の主はアニーという名の中年女性。彼女は主人公の熱心なファンであり、自分のためだけの作品を求めた。足を怪我して動けない彼の命は最早彼女に掛っており、彼はこの監禁生活の中でそれを実感していくことになる。
正に怪演。小説の展開や自分への無理解に激高し、強迫を繰り返すアニーも、異常な事態に陥りながらも理性的にアニーを殺す機会をうかがっていた主人公も、どっちも化物。
その2:ミスト
粗筋:息子とショッピングセンターに買物に来ていたら、突然濃い霧が立ち込めてきた。その霧の向こうにはなにやら恐ろしい化物が居るようで、徐々に境界が蝕まれていく恐怖に、人々は狂い始める。
結末が本当に鬱。鬱。
出てくるモンスターも、序盤の蜘蛛やでかい虫、鳥類の化物から、車で逃げる時に遥か頭上を闊歩していくクトゥルフ的な吐き気をもよおす邪悪まで、種類が豊富。
この作品はモンスターに脅かされる恐怖と同時に、異常事態にあって初めて露見する人間の内に潜む狂気にありますね。
単なるイカレ宗教おばさんが(ユダヤ批判なんでしょうかね…旧約ネタを沢山引用していた気がします)人の心の弱さに付け込んでショッピングセンター内で信者を増やし、遂には集団凶行に突き進んでいく有様がとても悲惨でした。
コメント
銃とかロケランとかでゾンビを凪ぎ払うのは性にあわん。
○岸田今日子に追いかけられる
学校の怪談シリーズは子供向けで括るには勿体無い名作揃い。これや「ぬ~べ~」を見ていたことが今の自分にかなり影響している気がする・・・
>最も格好いいシーン
異論無しw
そもそも裏世界では逃げることしか出来ないところから鬱ですねw
それが良いとも言えますがw
>最も良い音楽
これは最高ですよね!
幽霊が美しいのに怖いところも日本的。
m
ホラーテラーでぐぐれ
う
情操教育に悪くないと思う
ご
アウトブレイクは名作
↓
ジェノサイドエンド